とある科学の超電磁砲 第8話「幻想御手(レベルアッパー)」

データ上の能力レベルと実際のそれとが一致しない事件が多発していることを受けて、美琴と黒子がレベルアッパーの調査をはじめるという展開。並行して初春と佐天によって低能力者ゆえのコンプレックスや強い能力への憧れが語られ、自分を信じることが大切みたいな結論に落ち着くわけですが、その直後に佐天がレベルアッパーへの手がかりを見つけるということで、彼女が暗黒面に飲まれことを予感させる引きとなっておりました。
美琴が全力を出して街の電気設備を破壊するあたりは、強い力があればあったでその使い方の難しさを仄めかしているような気もするわけですが、破壊した本人はそれほど罪悪感を感じていないあたりに力の秘密があるのかもしれず。
脱ぎ女こと木原が再登場するのは都市伝説繋がりといったところで、彼女が4話で美琴と出会ったのはこの時のためだったんだなと。ぶりぶりな演技をする美琴の脇で、黒子が頭をテーブルに打ち続けるあたりも4話での同じ行動を意識した演出のように思いました。
この世界において超能力を生み出す理屈であるパーソナルリアリティ云々は、量子論と関係しているとのこと。量子論においては人間が観測することによって事象が決定されるのだから、人間の意志によって事象を決定することも出来るはず、という理屈でいいんでしょうか。