とある科学の超電磁砲 第10話「サイレント・マジョリティ

レベルアッパーの仕組みとそれを作った犯人が明らかになるも、佐天がレベルアッパーの被害者となることで、彼女と初春との友情や、事件の解決に向けて美琴と黒子の決意が描かれる話となっておりました。困難な状況にあっても励まし合いそれに立ち向かっていく様子が健気で、応援したくなりましたよ。この件を乗り越えることでそれぞれが一回り成長を見せてくれることになりそうで、特に黒子と美琴からめちゃめちゃ不安がられている初春の動向に期待。
レベルアッパーによって能力を高める方法として、共感覚性や分散コンピューティングをモデルとした脳波のネットワークを利用するのが興味深いところ。能力の源泉であるパーソナルリアリティという設定もそうだけど、それを可能にする理屈をちゃんと用意しているあたりSF的な面白さがありましたよ。またかき氷の件がレベルアッパーの仕組みに気付く伏線となっているのは良い仕事。
犯人は身近な存在、ということで意外性を持たせつつ基本を押さえた人物となっているわけですが、バラまくデータに自身を特定する情報を入れちゃうのは、ちょっと仕事が雑な気も。まあこの先目的が明らかになることで、その必要性も分かることになるんでしょうか。