とある科学の超電磁砲 第11話「木山せんせい」

美琴vs木山のバトルと木山がレベルアッパーを開発した動機が明らかになる話。
複数の能力を操る木山に対し美琴は苦戦を強いられるわけですが、壁歩きや砂鉄操作、そして零距離電撃と、これまでのバトルで見せてきた技を駆使して勝利するということで、なかなか見応えのあるバトルとなっていましたよ。能力的には木山の方が勝っているものの、戦い慣れしている美琴の経験がそれを上回ったというところでしょうか。
回想によって語られる木山の動機は説得力のある作り。食事や子供の彼氏発言といった同じシチュエーションや「子供は嫌いだ」という独白を、微妙にニュアンスを変えて繰り返すことで、子供たちが木山に懐き、彼女もまた子供たちに情を移していく様子を短い時間の中で効果的に描いておりました。見る側としては思わず木山に感情移入してしまうわけだけれども、彼女が子供たちを救うためにとった方法は、学園都市の上層部が子供たちに行ったことと変わらないわけで、そこら辺にどう決着をつけるのかが気になるところ。美琴の方は、とりあえずは怪物退治となるわけですが、木山を通して学園都市の暗部に触れた彼女の動向もまた興味を引かれますよ。
レベルアッパーの件は、けっこう引っ張っているけれど、各話ごとに焦点を当てる部分がハッキリとしていて分かりやすく、かつ全体としてちゃんと話が繋がっているということで、続き物としてよく出来ているなぁと感心。