『おねがいマイメロディ』 第20話「星をいっしょに見れたらイイナ!」

星空を共に眺めたらずっと一緒にいられるというベタベタな伝説があったり、ツンデレお嬢様が出てきたりとなかなか密度の高い話でした。モノ書きという職業を生かした攻撃とか、幽霊は怖くないのにマイメロに真剣にビビる真菜とか小ネタも冴えてて笑いましたよ。
歌は小暮、奏は彼氏の菊池、琴は父親、そして執事は初恋の人と、ずっと一緒にいられるという星空を眺めるわけですが、柊だけはただ一人と。バクが慰めに来ても放り投げちゃうし。ここら辺、柊恵一というキャラクターの孤独さを感じさせますな。バクを投げた後、あえて彼の表情を見せないのも、その印象を強めていてなかなか細かい演出に感心しました。
今回は初恋の人に会えた執事がクロミに感謝して黒音符を出したんだけど、ふたりの別れ際の会話にしんみりとしてた自分的には、そこで黒音符なのかよとか思ったわけで。ゴミ屋敷や歌の同級生の大爆発のせいで、黒音符出すのはろくな人間じゃない印象があるし。でも、もしかしたらピンク音符がいい音符で黒音符が悪い音符なんていう単純な二項対立とかじゃなくて、両方が揃ってはじめて意味があるとか、もっと複雑な設定があるんじゃないだろうかなどと一瞬だけ考えましたが、常に視聴者の予想の斜め上を行くマイメロディなんで、どうなることやら。