『おねがいマイメロディ』 第25話 「手伝ってもらえたらイイナ!」

恐怖のマイメロ大増殖。先週の予告で予感がしてたけど、まさかここまでやってくれるとは。単純に数を増やしただけじゃなくて、それぞれのミニマイメロがけっこう動いてるし、こっそりクロミやバクが混じっているしでかなり凝って絵になっておりました。キャラを増殖させるというアイデア自体は特に目新しいモノじゃないけど、そこから手間暇かけて、これだけのものを作り上げる、このアニメのスタッフは、もう頭がおかしいとしか言いようがなく(誉め言葉)。マイメロの海の中を自在に泳ぎ、本体を一瞬で見つけ出す白山君の活躍が光ってましたな。もしかしたら、残りの数十年の人生も含めて、彼が一番輝いた瞬間じゃないかと思ったり。
で、その騒ぎを起こした張本人が、歌のクラスメイトの眼鏡っ子で委員長なのにドジっ子という駒鳥つくね。自分で自分を「ドジっ子」と言うのはアレな気がしますが、まあ欠点を自覚しているわけだし、ミニサイズの自分を見て「カワイイ」とか言い出すマイメロに比べればマシかなと。ドジな自分を変えたくて委員長になったりと中々努力家なんだけど、それでも直らなくて、クラスメイトに迷惑をかけてると思い込んで、手伝いを頼むこともできなくて一人でいろいろ抱えこんじゃっているという感じですかね。そのせいでクロミに夢の扉を開かれちゃったりして、あんなことになっちゃったわけだけど、最後はクラスメイトから暖かく迎えてもらって、みんなに協力してもらってめでたしめでたしと。マイメロ大増殖という気が狂った展開などはじめからなかったかのように、中学生日記的に話をまとめるあたり、改めてマイメロディというアニメの懐の深さを感じさせられました。話の冒頭で、マイメロ存在が隠しれなくなってきたけど、どうしようみたいな雰囲気だったのに「本人がみんなと友達になりたいから」という理由で、あっさりばらしちゃうアバウトさも実にらしいといいますか。