蟲師 第七話「雨がくる虹がたつ」

生きている虹を追い続ける男という男の話なわけですが、その過程で、病身の父親を捨てて故郷から逃げ出した彼の心情が語られて、やるせない気持ちになってみたり。父親に取り憑き、自分が逃げ出す原因を作った虹を捕まえてつれて帰ることで、故郷に人たちを見返してやろうとする男がなわけですが、実際に出会った虹は、人間の手におえるようなものではなかったという。最後に男が父親の仕事を継ぎ、大水でも流れない橋を作ったことが仄めかされますが、虹との出会いが逃げてばかりいた彼を変えたということなんですかね。
今回の虹蛇もそうなんだけど、蟲に取り憑かれることが生理的な快感を伴うのが多いことが興味深く、やっぱり生命のそのものに近い存在ということで、生物の根源的な欲求を刺激するのかなぁ、などと思いましたよ。