蟲師 第十一話「やまねむる」

フジお得意の連続放送ということでもう一話。
人の身にありながら山の主となった蟲師の話。蟲を引き付ける性質でかつて放浪してたり、互いの境遇を羨んだりして、もう一人の銀弧といったところか。山を守り人々に慕われる彼が最後に取った行動と彼が山の主となるきっかけとなった出来事がやるせないなと。ラストで、他に選択はない、と銀弧が諦めたようにつぶやくのは、彼が山の主の境遇だったならやっぱり同じ道を選んだであろうと思わせ、蟲師という生き方の厳しさを感じさせました。
男が山の主になるきっかけとか、主の交代で男の存在が人々の記憶から消えてしまうシステマティックな冷酷さとか、いろいろと厳しい話だったけど、彼が残した生きる為の術が受け継がれていくのが唯一の救いでしたよ。