おねがいマイメロディ 第43話「告白できたらイイナ!」

黒音符を集める柊の内面と、彼と歌の心の交流が描かれる話。
コンクールが準優勝に終わり落ち込む柊・・・と周囲は思っているけれど、本当の理由はダークパワーの曲を他人に取られたせいだったり。そこら辺を勘違いしてる母親や永代橋からの電話を、受話器ごと水槽に投げて打ち切っちゃうあたりに、彼の傲慢さと金持らしい、いやらしさが出ているといいますか。現代の技術を持ってしても、同じものは造れないというストラディヴァリウスを壊しちゃうのもあんまりですよ。
準優勝が原因でないことを言い当てた歌に対して、本心を語って告白されて、と一気に心を開くかと思わせたところで、小暮の乱入でうやむやに。柊とクロミの関係を暴こうとしているのに、単なるお邪魔虫としか思われない小暮がツライですな。クロミ達との関係をかたくなに否定する歌も、真実を知った時、どうなるのか気になるところ。好きというよりも崇拝の念が強いだけに。
終劇に向けて設定が明らかにされたりしてシリアス色が強い話だったわけですが、NGワードを連発するクロミ&バクの漫才とか、あえて挑発して投げ飛ばされるバクとか、空気読めなくて追い出されるマイメロと美紀とか、ちゃんと笑いどころも用意してあるのがさすが。悪夢魔法のショボさも、柊の興味がなくなったこととリンクしていて上手いですな。
作画的にも重要なエピソードらしく、柊と会話する歌のあたりに特に力が入ってる感じで、いつにも増して可愛いく描かれていた印象。何気にバクの動きが面白かったのも見逃せないところかなと。
最後にダークパワーの精なる人物(?)が現れ、柊を黒音符集めに引き込もうとして再び悪の道を進むのかと思ったりもするわけですが、一番気になるのは憑依されてツヤツヤテカテカのバクで、ダークパワーって実は健康を増進する力なのかと思ってみたり。