電脳コイル 第4話「大黒市黒客クラブ」

登場人物たちが走り回っていた前回とは打って変わってトリッキーな電脳戦といった趣きで、イサコと黒客クラブ、そしてフミエの三者の戦いが息詰まる展開。正直、キーボードを叩いてそれらしい用語を並べているだけで何をどうしているのか細かいところはよく分からないんだけれど、次々と変わっていく状況やガジェットの扱い方が上手く、勢いがあって楽しめるものでしたよ。黒客クラブを手の平で躍らせ、彼らの武器を奪って勝利を収めるイサコの圧倒的な能力が際立っていたけれど、その彼女に一矢報いるフミエも相当な実力がある事が分かるようになっていて、二人のライバル関係みたいなのが確立されていたのが、今後の彼女たちの動きに期待を持たせてくれるところ。
屋上に積み上げられた机や椅子を前にイサコがフミエたちの相手をする姿は、とても小学生には見えないんだけれど女王の風格といったところで、群れるのを嫌う彼女に相応しい描写で、彼女が指摘したヤサコの前の学校での秘密も、今後の展開に大きな意味を持ちそうで気になるところ。