戦国コレクション感想

ニコ生でやってた5夜連続放送で再視聴しましたが、やっぱり面白かったですよ。
オムニバス形式でエピソードごとに主人公が入れ替えつつ、著名な映画を下敷きにしたり引用したりパロディしてみたりとバラエティ豊かな作りで、ネタ元の映画は知ってたり知らなかったりだったけれども、分かっていれば「ああアレね」と思える程度の扱いとなっていて、知らなくても十分に話が分かる絶妙な味付けといったところ。オムニバス形式ならではの密度の高い短編の数々を楽しませてもらいました。
実のところTVで見たしソフトも揃えてるんだけど、ニコニコで実況しながら見ると、前とは違う印象を受けるエピソードがあったりコメントで気づかされることがあったりで、これはこれで有意義な視聴法なんだなぁと思いましたよ。

印象深いエピソードと理由を挙げてみると
5話の朴伝回:「ボウリング・フォー・コロンバイン」の形式を取り入れつつ、そのやり方を茶化すというパロディが秀逸。
7話の芭蕉回:五七五調のセリフ回し。行き詰まった登場人物たちが、芭蕉との出会いで再び動き出すのが気持ちいい。
8話の秀吉回:理解しようと思って見るとシュールな展開で煙に巻かれてしまうという。
17話の劉備回:劉備の一途さが、頑なな老婦人の心を開いていくのがいい話でしたよ。
18話の吉継回:油絵調の背景とBGMなしということで、個性的なエピソードが多い戦コレの中でも特異な作り。話としても強烈でしたが、二人の間には確かに残された物があり希望を感じさせました。
19話の光秀回:推理物のお約束やパロディをふんだんに盛り込みながら、戦国武将たちが現代に来た理由というシリーズ根幹の設定に迫る力作。
21話の信玄回:2001年かと思ったらナイトライダーもあったりするという。人間味あふれる信玄さんとロボットのフサードとのやりとりが面白く。信玄さんのこぼれそうなおっぱいも見所。
23話の経久回:幼稚園児が砂場で銀英伝。清水くんの忠臣ぶり。これまでも微妙な扱いだった信長さんの株が、オチのせいでどん底
26話の最終回:Bパートが感慨深く。時間をかけて全話見たからこそ味わえる到達点。

ここに挙げなかったエピソードも総じて丁寧な作りでどれも楽しめるものでしたよ。
アニメが終了してからも何らかの企画が動いているような話も聞こえてくるので、続編なりなんなりを期待してます。