君に届け 第18話「千鶴の恋」

矢野と吉田の恋模様を描く新展開。主に矢野を中心に話が進むわけですが、彼女の想い人が幼なじみということで、真田と両想いなのに近すぎて逆にお互いの気持ちに気付かないみたいな展開なのかと思ったら、矢野が好きなのは兄の方だったという。真田もそれを知っていることがうかがえるあたりが切ないところで、その兄についても吉田には伝えづらい事情があることが仄めかされていたりして、この三角関係を中心に話が進むようですよ。
矢野については短い描写ながらも男に束縛されることが原因で別れたりして、好きなだけでは上手くいかない男女の関係みたいなのが取り上げられている印象。くるみの件に続いて、友人たちの恋愛事情に関わることで、爽子自信の成長を描くことになるんでしょうか。

バカとテストと召喚獣 第6話「僕とプールと水着の楽園――と、」

水着回にしてお風呂回ということで、まるで盆と正月が一緒に来たようなサービスぶり。大きいのから小さいのに加え、そもそもあるのかどうかも分からないのまでいたりして、なかなかにバリエーション豊かな構成でしたよ。揺らしたり外れたり止め絵で全身を舐めるように見せたりと大変よろしかったですよ。
ギャグ的にもキレのあって楽しめる出来映え。ムッツリーニの鼻血オチに雄二と翔子の絡みに秀吉と、これまでの繰り返しが多く、ネタが読めてしまったりもするんだけれども、やっぱり笑ってしまったり。お約束のギャグが成り立つということは、各人物のキャラが立っているわけで、そういう意味でもよく出来ているんだなと思いました。
秀吉専用更衣室と秀吉湯のいわゆる天丼も秀逸。お湯のでないシャワーを原因とする明久と雄二の争いにはじまり銭湯で終わるあたりも、話としてのまとまりみたいなものがありました。
それにしても秀吉の性別については謎が深まるばかりで、銭湯でのサービスシーンで一番時間を使っていたり、明久たちだけでなく姫路や美波からも当たり前のように女として扱われていたり、でも姫路のお菓子を食べずにすむのは誰かレースには他の男子と一緒に参加していたりと扱いがどっちかつかずでよく分からず。
考えられるパターンとしては、
1.本人の主張どおり心身ともに男
2.生物学的には女なのに、本人の自己認識はなぜか男
となるんだろうけれど、まあ本当の所は曖昧なままにして、第三の性:秀吉として弄られるのが、やっぱり面白いところなのかなと。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第6話「彼方ノ休日・髪結イ」

カナタの休日の出来事を、前半はリオたちの、後半はカナタの視点で描くということで、お互いに関係のなさそうな二つの出来事が、まるで誰かが意図したかのように繋がって、すべてが丸く収まるという話でしたよ。
前半の件では、大げさな芝居を打ったりして、見た目にはギャグっぽかったりしつつも、やってることは密造酒の製造とその利権の確保ということでなかなかに生臭い話。砦の乙女と街の人々のしたたかさみたいなのが描かれていましたよ。一方の後半は、教会の孤児の形見探しを通して、シスターとの心の交流にカナタが一役買うみたいな、ちょっといい話で、前半と後半でのギャップが印象的。方向性の異なる二つの出来事が、それと意図したわけでもないのに落石事故によって交叉して、外から来たマフィア以外の人物たちの抱える問題が解決されるのは意外性がありました。
カナタの私服姿は、普段が軍服ばかりなせいかカラフルで新鮮。市で見つけたTシャツは、かなり毒々しいデザインだったりして、このアニメの世界観がますます分からなくなったりしましたよ。

おまもりひまり 第5話「悩める猫と平常心」

規制という名の発光現象が各所で話題になっていたりして、該当する画像をネット上で目にしたりもしたわけですが、どうせTVで放送できない部分は描いてないんだろうし、見た目が幼いというだけでそんなに躍起になって隠すほどのものじゃでもないような・・・などと思いつつも、続くシズクのセリフによって、本人が快感を得ていることが露骨に示唆されていたりもして、さすがにそのまま放送したらそのまんま過ぎてやっぱりアウトなのかなと。まああの状況でああいう展開に持って行くあたり、半分はギャグのような気もするわけですが。
話的には前回の件を受けて、ひまりとの関係に変化が生じたり、主人公の力が明らかになったり、修行をしたり、ゴスロリ少女が襲ってきたりと例によって盛りだくさんな内容。
半裸の女の子たちに迫られることのどこが修行なんだと、ツッコミを入れつつも、確かにあの状況で平常心を維持するのは不可能に近いわけで、主人公の立場が羨ましいような羨ましくないような複雑なものがありました。ゴスロリの人は既にOPとEDにも顔を出しているのでやっと登場といったところ。
主にエロシチュに力が入っていて、ほとんどその合間に物語が進んでいるような作りになっているわけですが、キャラクターと話の展開がお約束だらけのせいか、むしろサクサクとテンポ良く進んでいるような印象。ひまりと凛子はともかく、シズクとリズはいつの間に主人公に惚れたんだと思ったりしながらも、お約束で納得出来てしまうという。
個人的にこういうのは嫌いじゃなくてサービス的にも申し分のないので、ソフトを手元に置いておきたいような気がしなくもないんだけれども、今時DVDのみというあたりで購入意欲が大幅減だったり。あとでBDが出るにしてもその頃には同類の別の作品に興味が移ってそうだったりするので、今からでもBDを出してくれないもんですかね。

とある科学の超電磁砲 第18話「あすなろ園」

美琴と黒子が住んでいる寮の寮監様の当番回。レベル5とレベル4の二人でも頭が上がらない女傑として描かれている彼女にも恋の季節が訪れて、いつもの4人がその手助けをするみたいなありがちな話でしたよ。
オチの方も上手くいったかに思えて実は・・・という、この手の話のお約束なわけですが、主に黒子の活躍のおかげで、なかなか楽しめる出来となっておりました。美琴たちを巻き込んで話を進めつつギャグ要員として動いたりもして、やっぱり黒子はいいキャラだなと。中の人を務める新井里美の声によるところが大きいように思いますよ。
黒子が寮監を手助けを提案する場面で、強引に何とかする云々と初春が発言してからの黒子とのやりとりが新鮮。普段の美琴と黒子のやりとりとダブらされていて、叩かれた後の初春の反応が、美琴にちょっかいを出したときの黒子のそれを真似ているかのようで面白かったですよ。
地震が頻発しているらしいことや、レベルアッパー編の回想が入るあたりは、脇役中心の話を進めながらも、本筋の方も動いていることを伺わせる描写となっておりました。

デュラララ!! 第5話「羊頭狗肉」

今回のナレーション担当は紀田正臣ということで、彼の視点から帝人や杏里、そして池袋という場所が語られる話。女と見れば声をかけるみたいな軽い行動とは裏腹に、帝人に対する友情や、それ故に彼を裏の世界に近づけまいとする気持ち、そして彼自身がかつてはそれに関わっていたらしいことが仄めかされるということで、キャラクターとしての深みを伺うことができました。病院の少女についても気になるところで、この先明らかになるであろう彼の過去について期待を持たせてくれますよ。
公園での会話では、鋭かったり本人も照れるくらい真っ当なことを言ったりする帝人の姿を描きつつ、彼と杏里の間にフラグが立っていたのかなと。引き立て役云々のくだりで、話を聞く側があえて口にしなかったのに、本人がそれを認めてしまうのが意外でしたが、そこから、杏里が友人に依存していたことが語られ、それが帝人と正臣の関係とも重ねられるあたりは興味深いものでした。
切り裂き魔の件は首なし妖精に続いてもう一人の怪人が追加といったところですが、セルティが自分のことを棚に上げてビビリまくるのがおかしかったり。また杏里の友人についても、ストーカーとストーキングされる側の関係だったらしいのに、愛の逃避行をする関係になっているのが引っかかるわけで、人間関係や事件の謎が同時進行で大きく広がっていく作りとなっておりました。
主要な人物たちがチャットに集うあたりは、「どこかで繋がっている」という正臣の言葉どおりとなっているわけですが、これも作中で大きな意味を持つことになりそうですよ。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第5話「4月20日 オンナノコのきもち/1月31日 まっすぐな言葉」

前半は身体測定ネタで、後半はゆのの回想で美大を目指す先輩との交流を描くという構成。
身体測定の方は細かいネタを繋げて行く作りで、原作が四コマ漫画であることがよく分かるようになっていましたよ。後半は美大を目指す先輩が、ゆのと出会うことで絵を描くことの楽しさを思い出すみたいなちょっといい話でした。
先輩からの間違い電話が回想のキッカケとなっているくらいで、前半と後半の間にあまり関連性がないようにも思えるわけですが、吉野屋先生の言うゆの成長に、先輩との出会いが一役かっていたのかなぁなどと考えると、それぞれの話が繋がっているような気もするところ。
紗英が断食をしたヒロを速攻で復活させたりして、今回も見事な夫婦っぷり。予告の時の四コマの紗英が、ガチ過ぎてちょっと笑ってしまいましたよ。