らき☆すた 第5話「名射手」

OPの監督名が山本寛から武本康弘に変更され、他にもネタや仕掛けを匂わすところはなく普通に監督が交代した模様。
内容的には、あいかわらずのオタ成分多めのあるあるネタといったところですが、前回までのハルヒクレしんといった露骨なパロディが影を潜めていたように思いましたよ。代わりかどうかは分からないけれど、こなたによるネトゲジャーゴンを多用したセリフが投入されて、分かる人間にとってはそれは通じないだろう的な、分からない人間にとっては他のキャラクター達の反応を通して彼女の空気の読めないオタクぶりに、呆れながらも親近感を感じられるような作りになっておりました。らっきー☆ちゃんねるで今回のネタについて賛否両論だろうと言わせたり、台本での名前の表記ミスに怒ってみせたりと、作品と視聴者の中間的な位置にあることを、より明確にしていたのが印象的。
あとは場面の不自然に思える跳躍がなくなり、引っかかりなく繋がるようになったことくらいで、マッタリとした雰囲気は変わらずといったところ。

アニメにおける監督の降板交代劇いろいろ

らき☆すたの件で気になったので、著名な作品や人物に関わる監督の降板交代劇をピックアップしてみましたよ。*1

  • 「タイトル」
    • 誰から→誰へ
    • 交代の理由
    • ソース

      の順で。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 「ドッと!KONIちゃん」(2000-01)

 

  • 「シスター♥プリンセス」(2001)

 

 

 

 

 


 
自分が聞いたことがあるものや、ざっと調べて見つかったものを挙げてみたんだけれど、それだけでも意外に数があることが判明。
理由としては監督と局やプロデューサーとの対立、作品の品質や現場管理の問題がほとんどを占めていて、視聴者やスポンサーからのクレームが直接の原因となったものが、XEBEC版のネギまくらいしかなかったのが意外でした。
降板を経験した人物としては、富野由悠季押井守庵野秀明といったヒット作を生み出した人物も含まれていて、やっぱり一度くらい失敗の経験があったり、自分の考えを押し通した末に降板するくらい我の強かったりする方が、監督として成功するのかなぁと思いましたよ。らき☆すたの件も、製作会社側から公式の発表があったという点がネット時代ならではといったところですが、監督交代という出来事自体は特に珍しいことでもないんだなと。

追記:GIGAZIN入りでアクセスが凄いことになって驚いたりしてますが、バスカッシュの件も踏まえたり、いくつか修正を加えた2009年版も作ったので、そっちもよろしくです。ついでのこっちも見栄えとリンク先を修正。
 

*1:長期シリーズにおいて世代交代的な意味で円満に交代したと思われるもの(クレヨンしんちゃん等)は除外。

瀬戸の花嫁 第6話「お嬢さん お手やわらかに」

主人公の幼なじみの巡の視点から燦の秘密に迫る話。本人も意識していない永澄に対する気持ちが屈折しまくった挙句に、燦の正体を暴くという方向に向かうというのが面白く、騒動の末にようやく自分の気持ちを意識し、燦の正体に気付きながらもそれを不問にするというまとめがい爽やかな後味を残すものとなっておりました。いつもどおりのハイテンションなギャグを交えるながら、好きだのなんだのという言葉を表に出さずに、幼なじみに対する微妙な感情を描くという丁寧な作りが好印象。
燦のハウリングボイスを大声で済ませたり(まあ間違ってはいないんだけれど)する一方で、巡の永澄に対する気持ちには気付いていたりして、鈍いんだか鋭いんだかよく分からないサルも話のまとめ役としていい働きで、今回で永澄の友人である二人のキャラクターが深まったように思いましたよ。
親分と永澄の廊下での追いかけっこを魚眼レンズ風に画面を歪ませながら背景動画で見せるところは、手間がかかっていそうな面白い場面。

ゲゲゲの鬼太郎 第6話「大パニック!妖怪横丁」

砂かけ婆子泣きじじいをはじめとする妖怪横丁の住人たちが、貧乏だけれど楽しくやっているみたいなエピソード。
人間が出てくる話よりも、妖怪たちを中心とするエピソードの方が軽い話になるあたりが世相を反映しているというか、人間社会に対する皮肉が込められているというか。敵の妖怪も、ただ大きくなるのが楽しいからという悪意のない存在として描かれているのが印象的でした。